WEBサイトやWEBシステムを制作する身として、ブラウザの今後の動向は気になるところ。
マイクロソフトがラスベガスで開催中のイベント「MIX10」でInternet Explorer 9について語っていた内容を見てみると、「標準への準拠」という方向に向かうようですね。
ネットスケープがブラウザ戦争に敗れてIEが圧倒的なシュアを獲得するようになってから、「IE仕様」があたかもWEBの標準のようになっていて、IE以外のブラウザはほとんど無視できるくらい存在感がなくなっていたからね。
確かに圧倒的なシュアを持っていたIEに対応してたWEBサイトを作っておけば概ね問題はなかったので、制作サイドとしては楽だったんだけど。
けど、最近はW3Cが提唱する標準仕様に準拠するFireFoxやGooGle Chromeなどのシュアがどんどん増えてきて、しかもWEB開発者はIEよりもFireFoxなどを使っている人が圧倒的に多いため、W3Cに準拠したHTMLやCSS、JavaScriptを記述して、IE向けに例外的な記述も入れているというやり方をしている人が結構多いんだよね。
そういう流れなもんだから、今までのように俺様仕様が世界標準だと独自ルールを作ってきたマイクロソフトも、いつまでもそんなこといってられなくなってきて、「標準への準拠」に本格的に舵を切ったということなんだろうか
まぁこちらも創る側の人間からすると大歓迎なんだけどね。
で、IE9はどうなるかというと、「高速に動作する新しいJavaScriptエンジン」、「標準への準拠」、「ハードウェアの活用による高速な動作」、そして「HTML5ビデオの対応」などを宣言?したらしい。
HTML5に対応というのも楽しみですね。ま、本格的に組み込んで行けるようになるには1年以上先の話しになると思うけど。
[速報]IE9プレビュー版が公開! HTML5準拠を約束、マルチコア、GPU対応で高速動作へhttp://www.publickey1.jp/blog/10/ie9_html5gpu.html